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18巻「決死の千里行」のあらすじと感想

18巻「決死の千里行」のあらすじと感想

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まき餌の策

○あらすじ
文醜が武勇を誇るだけの猪武者と知った曹操は、ある作戦を立てる。彼は食料などを運ぶ荷駄隊を先頭に、その後に戦闘部隊が続くという変則的な隊形をとらせた。

文醜軍は当然、兵力のない荷駄隊を倒し、その勢いで兵を進めた。これこそが曹操の狙いであった。

○感想
単純な文醜では、曹操の計略にはとても歯がたたないでしょう。ただ、関羽が今回も活躍したために、いよいよ劉備の首が危うくなります。

38ページ、袁紹が自分を殺せば曹操の思うつぼだ、という劉備の言葉は説得力があります。


避客牌

都に戻った関羽の元に密使が訪れる。彼は袁紹の配下、陳震というもので、関羽に劉備からの手紙を持ってきたのだ。

主の手紙に涙する関羽。いよいよ、曹操に約束を守ってもらい、劉備の奥方たちを連れて都を去るときが来た。

曹操に借りていた家を掃除し、もらった贈り物をすべて返し、関羽は曹操に別れのあいさつをしに行く。しかし、曹操は避客牌(ひかくはい)をかけて、すべての客人を断るのだった。

主と別れ、夫人を守りながら都で暮らしていた関羽に、ようやく吉報が届きました。手紙が届いたということは劉備が生きているということですから、関羽が感激するのも無理はありません。

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劉備からの手紙

ちなみに手紙の内容は、吉川三国志によると、「桃園の誓いを結んだ自分たちだが、自分の力が至らないために君(関羽)を苦しめてしまっている。もし君が富や地位を望むのであれば、これまで君の義心に報いることのできなかったせめてものお詫びとして、自分の首を喜んで送りたいと思う。」というようなものです。

自分のために尽くしてくれているのに不肖の自分はそれに報いることができていない、というこの手紙には、私も目頭が熱くなります。

曹操は部下を愛しますが、どちらかといえば利を重んじた交わりのように感じます。それに比べ、劉備と関羽たちの絆には、情を感じます。

もちろん関羽に河北に来てほしいと劉備は思ったでしょうが、義勇軍旗揚げのときからなかなか自分たちを評価してもらえず、呂布や曹操との戦いによって度々国を捨て、流浪を続けてきました。

そのため、関羽たちには本当に申し訳ないと劉備は思っていたに違いありません。関羽がもし都で曹操の配下としての生活を望むのであれば、自分は喜んで関羽の幸福を祈るという気持ちも本当だったと思います。

関羽が河北に到着するには、5つの関所を通らなければならない。だが、関羽は関所を通してもらうための告文を持っていない。

そのためここを通すことはできないという役人。やむなく関羽は血路を切り開き、関門を突破する。

役人にとっては告文のない関羽たちを通すことは決まりを破ることになり、許すことはできません。つまり、職務をまっとうしようとして殺されてしまうのですから、気の毒な気がします。

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関西の周倉

関羽たちの旅は続いていた。曹操の力が及ばない地域では山賊などのごろつきが出現するかもしれない。

そう思っていたところに、早速山賊が登場する。しかし、山賊の頭は関羽だということに気づき、平伏する。

関羽と山賊とではまるで勝負にならないでしょうね。山賊たちをどうするか尋ねられ、劉備の奥方が心優しい返事をします。
18巻のネタバレ有りレビュー

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