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4巻「乱世の奸雄」のあらすじと感想

4巻「乱世の奸雄」のあらすじと感想

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西涼の董卓

○あらすじ
何進を殺された袁紹たちは、怒り狂って十常侍たちに襲いかかる。十常侍は自分たちのみを守るべく、帝と協皇子を連れて逃げ出した。

それを知った袁紹たちは、帝を懸命に追う。

○感想
8ページ3コマ目、何進を殺せば当然そうなるでしょう。

37ページ、年少ながら威厳漂う協皇子の態度にさすがの董卓も臣下の礼をとります。董卓がへつらうなんて珍しい。


荊州の父子

無事に洛陽に帰った帝と陳留王。何太后は非常に喜ぶ。

しかし、袁紹は陳留王を新帝にしようと密かに目論んでいた。

一方、各地から将が洛陽に向かっていた。丁原(ていげん)もその一人だ。彼の後ろに控える男こそ、三国志序盤のキーマンである呂布であった。

いよいよ天下無双の豪傑、呂布が登場しました。それにしても自分で帝を変えようとするとは董卓も好き放題ですね。

ただ、帝より陳留王のほうが英明なので、民のためになったかもしれません。

62ページ7コマ目、李儒の必死な顔が呂布の恐ろしさを物語っています。

72ページ、遠くから弓矢で次々と兵を射止める呂布。みごとです。

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赤兎馬

丁原軍の夜襲に肝を冷やした董卓。呂布がいる限り、丁原たちには勝てないと董卓はいう。

そこで彼の部下、李粛が一計を案じる。同郷の好を利用して、呂布を寝返らせようというのだ。そして李粛が呂布への手土産に選んだのは、稀代の名馬である赤兎馬であった。

赤兎馬が登場しました。この馬も数奇な運命を辿ります。どれほど素晴らしい馬だったのか見てみたいです。

92ページの呂布、先ほどまでは董卓を逆賊と呼んでいたのにころっと変わります。この性格は後々まで物語の鍵となります。

呂布もあの武勇に加えてもう少し知力があれば天下をとったかもしれません。


暴虐将軍

丁原という目の敵がいなくなった今、陳留王を帝にするため、董卓は帝を廃位させた。反対する官人を殺し、誰も異を唱えることはできない。

この世の春を謳歌する董卓は、祭りで着飾っている娘を残酷なやり方で殺すなど、いよいよ暴虐な本性を表した。

董卓のような私利私欲にかられた人間ばかりが権力の中枢に居座り、民衆はたまったものではありませんね。

祭りで着飾ることすら難癖をつけて民を殺すのですからひどいです。おまけに牛裂きの刑にして喜んでいる恐ろしさ。

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青年曹操

董卓の暴虐ぶりには多くのものが反感を抱いていた。曹操(字は孟徳)もその一人だ。嘆くばかりで何もしない、と他の者を批判した彼は、胸に抱いていたある計画を明かす。

いよいよ三国志の本当の主人公と言われる曹操が動き出しました。私も曹操は戦略家としても政治家としても、類まれな人物だったと思います。詩を作る文才もありますし。

ただ、やはり彼には徳というものがいまいち欠けています。そこが劉備が人気のある理由なのでしょう。

131ページの曹操の名台詞「ここで酒を飲みぐちをこぼしていたら世の中が変わるとでもいわれるのですか」

140ページ、本当のことをいう叔父を貶めるために父親をだます曹操。確かに末恐ろしいです。

彼の人相を観た許劭(きょしょう)という人物、彼のことを治世の能臣、乱世の奸雄と評します。これはぴったり当たりました。奸雄とはずるがしこい英雄というような意味だそうです。


奸雄立つ

陳宮に救われた曹操は彼とともに逃げる。落ち延びた先には曹操の父の友人である呂伯奢(りょはくしゃ)という人物が住んでいる。

曹操たちは呂伯奢を訪れ、温かいもてなしを受ける。

しかし、曹操たちが寝静まった頃、「はやく縛るんだ」「殺せ」というささやき声が聞こえてくる。

自分たちを捕まえて密かに訴え出るつもりだと悟った曹操たちは、呂の使用人たちに襲いかかる。

非常に後味の悪い話でした。もうちょっと問いただすとかすればよかったのですが、命がかかっていると思えばそれもできないのかもしれません。

しかしこのエピソードに目的のためなら手段は選ばない曹操の非情さがよく現れています。そして、戦いが絶えず、いつ裏切られるかわからない時代だけに、彼の非情さはその中を生き抜くための力になったのかもしれません。

ちなみに陳宮は、吉川英治の小説では曹操の部下としてけっこう活躍するのですが、横山三国志ではあまり出番がありません。
4巻のネタバレ有りレビュー

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