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24巻「孔明の大論陣」のあらすじと感想

24巻「孔明の大論陣」のあらすじと感想

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舌戦

○あらすじ
呉の柴桑(さいそう)城に着いた諸葛孔明。魯粛は孫権に会い、曹操に降伏すべしという者は自分の保身だけを考えていると説く。

そして、孔明を連れてきたと話すと、孫権は明日にでも会うと答える。

一方、張昭たちは非戦論者で、孔明が呉を曹操と争わせようとしているとみていた。そこで、張昭たちが孔明に論戦を挑む。

○感想
もし呉が曹操に降伏すれば、天下三分の計は崩れ、劉備の天下統一は夢と消えます。そのため、孔明の果たすべき役割は重大でした。

呉の論客を次々と孔明が打ち負かすさまはとても愉快です。

ただ、曹操の80万超という軍勢に対して、呉は10万ですか。これでは降伏が検討されるのも無理はありません。思うに、曹操軍は危険を犯して戦いを重ねましたが、領土を広げ、敵兵を自軍に編入しました。

一方、呉はほとんど戦いをしていませんから、敵を味方に引き入れるということがなかったのかもしれません。

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火中の栗

孫権に謁見した孔明は、孫権は一代の巨人だが感情的なところがあり、少し怒らせるようにした方がよいと判断する。

孫権は孔明に、曹操軍の実際の兵力や戦うべきかを問うが、孔明は降伏するのも一案だという。それではなぜ劉備は降服しないのかと孫権が問うと、孔明は彼を怒らせる返答をする。

ここでも孔明の巧みな弁舌を味わうことができます。そして彼の作戦通り、怒ってしまう孫権。

49ページ、孫権の決定に驚く面々。いきなりの心変わりですから無理もありません。

53ページ、孫権の名台詞「あああ、余はどうしてよいかわからなくなった」。なにしろ意見がまっぷたつに分かれていますし、自分の判断で国の存亡が決まります。君主も大変です。


水軍提督周瑜

周瑜の元には、魯粛や張昭などたくさんの将が押し寄せ、それぞれ意見を述べていた。だが、周瑜はどうも降伏に気持ちが傾いているようだ。

魯粛は孔明を周瑜に引き合わせる。一生懸命に開戦の意義を唱える魯粛だが、同じ意見のはずの孔明がなぜか笑い出す。

三国志演義では魯粛が素直で、孔明の引き立て役というか狂言回しの役割を演じています。孔明に馬鹿にされるところなどこちらも笑ってしまいます。

ただ、史実では魯粛は周瑜の後継者にふさわしい優秀な人物だったようで、呉書では荊州を返さない関羽が反論できぬまでに問い詰めたそうです。

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開戦

翌朝、軍議が開かれた。周瑜は曹操軍の弱点を挙げ、呉の兵力なら勝てると進言する。そこで、孫権は開戦を決め、今後降伏を口にした者は斬ると宣言する。

ついに孔明が一人で呉を開戦に転じさせました。張昭も周瑜の心変わりに驚いたことでしょう。

殺意

周瑜は、諸葛孔明の兄である諸葛瑾に孔明が呉の配下となるように説得させるが、軽くかわされてしまう。

そこで、周瑜は次の計を立てた。孔明にわずか1000の兵で曹操の兵糧を焼き討ちさせようというのだ。

魯粛の次は周瑜が孔明の引き立て役になっています。ちなみに諸葛瑾は史実では孫権の信頼厚い立派な人物だったそうですが、顔がろばに似ていたことを孫権にからかわれたとか。


暗殺計画

周瑜から、劉備のもとに手紙が届く。戦いの打ち合わせをしたいので呉に来てほしいというものだ。怪しむ関羽たちだが、今こそ信頼が大事だと、劉備は関羽を連れて呉に向かう。

劉備も何度も命の危機にさらされていますから大変ですね。しかし関羽がついていれば安心です。

140ページ1コマ目の玄徳の言葉は説得力があります。

158ページ、周瑜の名言「戦争に礼儀があるのか」。確かにその通りです。


大水塞

周瑜が曹操の使者を斬ったことで、いよいよ呉と曹操軍が衝突する。呉の甘寧(かんねい)がみごと蔡瑁の弟を射殺し、初戦は呉の勝利だった。

曹操は蔡瑁をとがめず、彼の進言に従って水塞をつくることにするが、次は許さぬと申し渡す。

一方、周瑜は巨大な敵の水塞を偵察するために、船遊びをする偽装をして水塞に潜り込む。

甘寧はみごとな弓の腕ですね。船の上は動いているので、遠くの標的を射ぬくのは難しいはずです。

周瑜も孔明の前にたじたじという場面が多いですが、今回は大胆にも敵陣に入り込みます。やはりこのあたりは非凡です。


群英の会

曹操の部下である蒋幹(しょうかん)は、周瑜の幼馴染であるので、彼を口説いて曹操門下に降らせると提案する。

こうして蒋幹は小舟に乗って呉に行き、周瑜と会う。

これまでの孔明の深い策略を見ていると、蒋幹の計略などまるで子供だましですね。そして冷や汗をかく彼が見ものです。
24巻のネタバレ有りレビュー

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