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5巻「董卓追討軍」のあらすじと感想

5巻「董卓追討軍」のあらすじと感想

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義軍集結

○あらすじ
暴政をしく董卓を倒さんという曹操の檄に応じて、全国から諸侯が陳留に集結した。数十万という兵の数だ。

曹操に推されて総大将となったのは、渤海の太守・袁紹(えんしょう)だ。

追討軍の第一陣に名乗りを挙げたのは、大軍師として名高い孫子の末裔である孫堅だった。

○感想

ついに名だたる英雄たちが登場し始めました。曹操がでしゃばらずに、名家の出身である袁紹を推すところには彼の思慮深さを感じます。

26ページ7コマ目、とてもうれしそうな袁紹の顔がかわいいです。彼の単純さもよく出ています。


汜水関

董卓は孫堅が押し寄せて来ることを知り、華雄将軍を迎撃に向かわせる。

こうして汜水関(しすいかん)で孫堅軍と華雄との戦いが始まった。孫堅の部下が華雄の副将、胡軫を倒したため、孫堅軍の圧勝に終わった。

しかし、味方の思わぬ悪意により、孫堅は窮地に立たされる。

○感想
さっそく裏切りという三国志らしさが登場します。孫堅の怒りはもっともです。

40ページ3コマ目、なるほどこうやって城から放たれる矢を防ぐんですね。弓矢は上から下に射つ俯角(ふかく)の方が、敵に当てやすいですし威力も強いです。そのためこうした工夫が要るのでしょう。

41ページ3コマ目、激しい攻城戦です。上から岩が落ちてくるのにはしごで登らないといけない兵士も大変ですね。ただ、一番乗りをすれば恩賞がもらえたのだと思います。

52ページ、部下(おそらく兵糧武将である袁紹の弟)のこの言葉を聞き入れてしまうところに、袁紹という人物の限界を見ます。

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関羽の武勇

孫堅軍の敗北によって、華雄軍が追討軍の本陣にまで迫ってきた。浮き足立つ諸将たち。

袁紹の副将も華雄にたやすく討たれ、兵士の士気ももはや失われていた。そこに、華雄を討つべく名乗りを挙げたのが劉備の義弟、関羽であった。

○感想
80ページ6コマ目、冷静な計算から関羽に華雄を討たせようとする曹操。やはり身分や見栄にとらわれている袁紹との器の違いを感じます。


虎牢関の戦い

華雄が討たれたことを知った董卓は、自ら兵を2つに分けて出陣した。5万の兵を汜水関の救援に向かわせ、15万を率いて虎牢関に向かったのだ。

そこで、追討軍も軍を2つに分けて進軍した。虎牢関に向かった勢力の中に、劉備たちもいた。

○感想
虎牢関は陳留と洛陽の間にある関門で、天嶮(てんけん)の要塞です。

いよいよ天下の猛将、呂布の武勇が発揮されます。

115ページ、弓矢の腕もすさまじい呂布。

121ページ、ひーっと言ってひるむ公孫瓚がかっこ悪いですが、呂布が相手では仕方ないです(笑)。

127ページ2コマ目、加勢する劉備と関羽。ただ劉備の武力は頼りになるのでしょうか。


遷都

勝利に浮かれる追討軍。そこに殺気をみなぎらせた男が現れた。袁紹によって敗軍の憂き目を見た孫堅であった。

詰問された袁紹は部下の首を斬って孫堅に許してくれるよう頼む。

一方で、董卓軍は密かに虎牢関を抜け出て、洛陽に戻っていた。董卓は李儒の献策により、都を長安に移した。

○感想
遷都した理由ははっきりわかりませんが、長安のほうが西にあるので追討軍が攻めてくるまで時間が稼げるということもあったのでしょう。

それにしても人々の反対を無視し、金持ちからは財産を没収し、都に火をつけるとは血も涙もありません。

139ページ、孫堅の怒りはもっともです。これで怒らない人もいないでしょうね。袁紹もこうなることは考えなかったのでしょうか。

147ページ、商人や百姓のことをないがしろにする董卓。誰のお陰で自分の栄華があるのかもっと考えたらと言いたくなります。

170ページ、皇帝の墓まで掘り起こさせる董卓。もう何でもありです。


落日賦

虎牢関に兵がいない事を知り、袁紹たちは急いで虎牢関に入った。そこで彼らが見たものは、紅蓮の炎を上げる洛陽の姿だった。

急いで消火と民の救出に励む兵たち。曹操は袁紹に、董卓が軍を立て直す前に追撃するように進言するが、兵を休ませるべきだと袁紹は聞き入れない。

そこで、曹操は自軍を率いて董卓を追った。

○感想
174ページ、炎上するかつての都。恐ろしい光景です。

181ページ、煮え切らない袁紹を見限る曹操。もっと袁紹という人物を買っていたのでしょう。

188ページ2コマ目、月夜に照らされる城と背後の山がとてもリアルです。


壊滅曹操軍

李儒は董卓に、曹操軍が来ても心配しなくてもよいと説く。曹操軍は勝ち戦におごっており、急いでもいる。そこで逆に計略を仕掛けようというのだ。

○感想
戦上手の曹操ですが、この頃はまだ実戦経験も少なく、未熟さも感じます。

211ページの曹操の名台詞「おおお、みんなやられる。みんなやられていく」。敗軍の苦さと、自分の判断の誤りが多くの将兵を死なせるという責任の重さを感じたのかもしれません。
5巻のネタバレ有りレビュー

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