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29巻「政略結婚」のあらすじと感想

29巻「政略結婚」のあらすじと感想

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合肥城攻防

○あらすじ
呉の孫権は、魏の合肥(がっぴ、がっひ)城を攻めていた。ここは名将・張遼が守っている。

攻めあぐねていた孫権に、張遼から手紙が届く。そこには、呉軍は蝿か蛾か、戦う度胸がないなら呉に帰れ、と書いてあった。

○感想
蝿とか蛾とは孫権が怒るのも無理はありませんが、これこそ彼を挑発する張遼の計略です。

そして、まだ若い孫権はそれに乗ってしまいます。周瑜がいれば諌めたでしょうが、彼は病で床に伏せってしまっています。そこを張遼が狙ったのです。


太史慈の最期

太史慈は孫権に、部下のカ定という人物を合肥城に潜り込ませており、彼の兄である張遼の馬番と協力して城内に火をつけ、城門を開けるという作戦を進言する。

孫権はこれを許した。

カ定兄弟にしてみれば、成功すれば大出世のチャンスです。しかし失敗すれば殺されますから、究極のハイリスク・ハイリターンともいえます。

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証文

劉表の息子・劉琦がついにこの世を去った。呉は彼が死ねば荊州を返すという約束を果たしてもらうために、魯粛を劉備の元へ送る。

しかし、諸葛孔明は劉備は皇叔(こうしゅく)であり、劉表と同族である。それに比べて孫権は小役人の子供に過ぎず朝廷になんの功もないと反論する。

なんだか今回も素直すぎる魯粛がかわいそうになってしまいます。


謀略結婚

魯粛は周瑜を訪れる。周瑜は、こんな証文ではいつ荊州が戻ってくるかわからないと指摘する。だが、周瑜はこれを機に、劉備を暗殺する方法を考えた。

劉備が17歳の弓腰姫(きゅうようき。孫権の妹)と結婚するとは、今流行りの歳の差婚ですね。もちろんこれには裏があることは孔明も読んでいます。

74ページ、劉備の妻は長坂の戦いで井戸に身を投げ、死んでしまっています。

79ページ、孔明は劉備軍と呉の衝突を避けられるという点を重視しています。これこそが天下三分の計の柱だからです。


甘露寺

呉についた劉備一行。趙雲が一つ目の袋を開けると、呉の大老である喬国老を訪ねよと書いてある。

喬国老は、劉備と弓腰姫が結婚すると聞いて驚くが、めでたいことと孫権の母に祝いの言葉をいう。

もっと驚いたのが孫権の母だ。大事な娘を五十男にはやれないと憤激し、孫権をなじる。

この結婚のエピソードもとても面白いです。三国志は戦いだけでなく、平時にも面白い話が詰まっているのがすごいと思います。

90ページ3コマ目、孫権の母の名ゼリフ「なんですと」。顔もすごいです。

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十字紋石

甘露寺に到着した劉備は、孫権の母と対面する。母は、孫権たちの思惑に反して、劉備を温和にしてへつらわない人物として気に入ってしまう。

この話は笑ってしまいますね。母公は国の行く末とか外交よりも、一人の母として婿になる劉備が気に入ってしまったわけです。

でも、関羽や趙雲、諸葛亮といった一代の英雄が主君と仰いだわけですから、劉備はやはり人の尊敬を集める人物だったはずです。


贅沢の蜜漬

孫権たちは、母公の気が変わるのを待ち、また劉備の落ち度を見つけるために、連日の宴を開いていた。

しかし、この動きを心配した喬国老たちは母公に進言し、結婚式の日にちは早められた。

この話では劉備がまんまと策に乗せられたり、武装した腰元におびえたりといい味を出しています。

それにしてもこんな贅沢、私もしてみたいです。豪華な宮殿、美人の若い妻、腰元たちも美人ぞろい。私なら志も関羽などの部下たちも投げ出して、楽しい日々を暮らしそうです(笑)。


脱出

趙雲は、玄徳が酒と女にうつつを抜かして堕落してしまったことを嘆いていた。その時、孔明からもらっていた袋のことを思い出した。

みごとに周瑜の計略にはまった劉備。すっかり惰弱(だじゃく)になった劉備の姿がこっけいです。

それでも劉備は妻の数も少なく、ももに贅肉がついたと嘆いた(髀肉の嘆)ほどですから、やはり自制のできた人物であったでしょう。その劉備を堕落させるのですから、この贅沢に溺れされる策はいろんな人に使えそうです(笑)。

そういえば「三十六計」にも、美女を使って男を垂らしこむという計略があります。これは現代でも使われているようですね…。


男まさり

徐盛と丁奉の前に現れた劉備たち。しかし夫人は自分を捕まえようとすれば母が許さないといって通ってしまう。

呉の猛将たちがたじたじになってしまうのが笑える話です。確かに夫人は目上ですから、武将の身ではかないません。
29巻のネタバレ有りレビュー

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