三国志ラボ » コミック1-30巻のあらすじと感想 »

8巻「呂布と曹操」のあらすじと感想

8巻「呂布と曹操」のあらすじと感想

スポンサード リンク

Pocket

董卓暗殺計画

○あらすじ
呂布に貂蝉を贈ろうとした董卓だが、呂布のもとにいくなど嫌だという貂蝉の言葉を聞き、董卓は意を翻してしまう。

一方、呂布は豪華な料理を用意して、部下ともども貂蝉との結婚式の準備をしていた。

ところが現れたのは李儒のみ。董卓の心変わりを聞き、呂布は怒り狂う。

○感想
前の巻の最後で董卓が自分を呂布に贈ろうとしていることを知り、危機感を感じていた貂蝉。

見事な演技で董卓を騙し、いよいよ呂布と董卓との仲は決裂し始めます。

また、王允もうまく呂布をけしかけました。それにしても義父の丁原(ていげん)を殺し、今度は主君である董卓を殺そうというのですから、呂布はまさに餓狼ですね。

7ページ3コマ目、李儒のうれしそうな顔が印象的です。それなのに董卓が心変わりしたことで、一転呂布の怒りの矢面に。李儒がかわいそうです。

14ページ、怪力の呂布に引っ張られる李儒。でも宴の席をめちゃめちゃにする呂布の気持ちはよくわかります。

24ページ、誓を立てるのに剣を自らの腕に突き刺す呂布。豪傑とはいえ、凄まじいですね。

スポンサード リンク


曹嵩の死

曹操のもとに、董卓が死んだという驚くべき知らせが舞い込んだ。呂布は李かくと許しという董卓の部下に誘い出され、結局長安を落とされてしまったのだ。

一方、この混乱に乗じて、再び黄巾賊が暴れ始めた。朝命を受けて黄巾賊を征伐した曹操は、手持ちの兵を100万にまで増やし、一大勢力となった。

親不孝を重ねていた曹操。なにしろ幼名が阿瞞(あまん。ずるい野郎という意味)ですから(笑)。

しかし、成功を収めた今、苦労をかけた父親の曹嵩(そうすう)を呼び寄せようというのですから、いいところがありますね。

ところが、曹嵩をもてなそうとした徐州の太守、陶謙(とうけん)に悲劇が起こります。

86ページ、悪たれだからこそ乱世で名を成したのかもしれません。


休戦勧告

父を殺されたことに憤った曹操は、大軍を徐州に向けた。

とても叶う戦ではないため、陶謙は自らの首を差し出して降伏しようと思ったが、部下の勧めにより他国に救援を求めた。

公孫瓚の元にいた劉備は、民を愛する陶謙を見過ごすことはできぬと、5000の兵を連れて徐州に向かった。

戦争の大義がないと諌める部下の言葉も聞かず、ほぼ全兵力を徐州に向けた曹操。この辺り、まだ若さと未熟さを感じます。

徐州の兵力はたかがしれたものですから、百万もの兵を使う必要はなかったでしょう。本拠地のえん州に多くの兵を置いておけば、そこを呂布に狙われずに済んだはずです。

それにしても、呂布は鼻が利くというかなんというか、まさに虎狼の性ですね。

一方、ひさびさに玄徳が登場します。圧倒的に不利な戦なのに、義を重んじて出兵するところが、彼の人格者としての魅力です。戦略家としては失格だと思いますが。

スポンサード リンク


悪来典韋

曹操はぼく陽で呂布軍に勝負を挑んだ。しかし呂布の圧倒的な武力の前に、曹操軍の兵士は士気を失う。

退却する曹操だが、呂布軍の追手が迫ってきた。

そこで典韋(てんい)が曹操を守るために、見事な戦いぶりを見せる。

コーエーの三国志3でも、ぼく陽は肥沃な土地でぜひとも取りたい拠点でした。呂布が狙うのも無理はありません。

それにしても呂布という人物、戦いぶりを一度でいいから見てみたいものです。でも彼には人徳や知略が欠けていました。そこが人間のおもしろいところです。

典韋の戦いぶりはみごとですね。10歩というと8メートルくらいでしょうか?それだけ離れて、しかも動いている敵に短刀を投げつけるのですから。

おまけに鎧のあるところに投げても致命傷は負わせられません。やはり曹操が重用するのですから、すぐれた武芸です。


罠と罠

呂布は部下の献策により、地元の富豪である田氏(でんし)を使って早々に策略を仕掛ける。

曹操の部下は計略かもしれないと疑い、曹操もそうであった。しかしいざ曹操軍が戦を仕掛けてみると、果たしてぼく陽城に火の手が上がった。

やはり曹操も負け戦に焦っていたのでしょうか。ちなみに吉川英治の三国志では、曹操を逃したことのある陳宮(ちんきゅう。4巻に登場)がその後、呂布の軍師となります。

一方、横山光輝三国志では、設定が煩雑になるからでしょうか、陳宮はほとんど登場しません。
8巻のネタバレ有りレビュー

Pocket