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13巻「玄徳の危機」のあらすじと感想

13巻「玄徳の危機」のあらすじと感想

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謀略戦

○あらすじ
曹操が命を狙われた張繍が、荊州の劉表と組んで不穏な動きを見せているという知らせが入った。

放置してはおけぬと、曹操は30万の兵力で再び宛城に攻め込んだ。

どこから攻めるべきかと敵の城を調べた曹操は、ある作戦を立てる。

○感想
曹操の作戦はいわば、教科書通りのものでした。しかし敵にも優れた参謀の賈詡(かく)がいます。

攻城戦は迫力があります。木で作った高い櫓(やぐら)は、城壁よりも高いところから矢で攻撃するためのもののようです。

一方守る側も煮え湯を上からかけます。これを浴びる兵士はたまったものではありませんね。戦争はいつの世も残酷なものですが、三国時代の兵士にも同情します。

曹操が暑さと乾きに苦しむ兵士に、山を越えれば梅があるといって励ました場面は面白いですが、中国の梅は生でも食べられるんですかね? 日本の青い梅は生で食べてはいけないのですが。

今回は両軍の策略を楽しむことができます。

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発覚

袁紹は都に攻め入るのを止めた。しかし袁紹は曹操に、公孫瓚との戦いが起きたので援助を求めてきた。

憤る曹操だが、軍師の郭嘉は袁紹は時代と共に滅びるので、待つように進言する。

一方荀彧は、袁紹を攻めるべきではあるが、その前に呂布を倒さないといけないと説く。

袁紹もかなり図々しいですが、袁紹を倒す前に呂布をどうにかしなければいけない、という荀彧は正しいです。

しかし、曹操が玄徳に出した手紙が呂布側の手にわたってしまいます。見つかれば拷問にかけられたり殺されるのですから、密使は命がけですね。

そして玄徳のいる小沛は、呂布に攻められてしまいます。

81ページの曹操の名言「そうだ、おれはこの風雲のなかから生まれた男だ。前進を忘れてはならない。つねに勇気をもって打開するんだ。」


小沛落城

呂布が劉備を攻撃していると知った曹操。手を結んでいる以上、劉備を助けなければならない。

今ならば張繍や劉表、袁紹も都を攻めてはこないと判断し、夏候惇(かこうとん、かこうじゅん)に5万の兵を授けて勝敗に向かわせる。

しかし、夏候惇は戦いの最中、飛んできた矢に片目を射られてしまう。

夏候惇の負傷によって、劉備たちは危機に陥ってしまいます。

呂布は以前にも浮上した袁術との政策結婚を再考しますが、袁術はとりあえず娘を人質として差し出せという返事。いかにも彼らしいです。

その返事に憤激した呂布は断りました。

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泰山の戦い

曹操軍の本隊が到着した。呂布の配下である山賊たちが泰山に立てこもっていると知り、曹操は許チョに攻撃を命じる。

いまや一人で逃亡を続ける劉備。彼の人徳を慕って、農民たちが食べ物を届けてくれるのであった。

猛将許チョが兵士を率いて、山賊たちをみごとにやっつけます。やはり実戦で百戦錬磨の精鋭と山賊とでは実力が違うでしょう。

吉川三国志では、三国志演義にあるエピソードが紹介されています。部下の孫乾(そんけん)と逃げた劉備が、猟師の劉安の家に招かれます。

そして、出された肉をおいしく食べます。そして劉安にこれは何の肉かと尋ねると、「狼の肉です」という返事でした。

翌日、劉備たちが出発しようとしたとき、納屋に女性の死体があることに気づきました。驚いて劉安に尋ねると、劉安は劉備たちをもてなすために、妻を殺してその肉を食事に出したと答えます。

つまり、劉備は人肉を食べたのです。ただ、三国志演義では、妻を殺してまで劉備をもてなしたということで、劉備たちが感激したという美談なのです。

このあたりは価値観の違いとしか言いようがありません。


陳父子の暗躍

曹操軍は刻々と呂布たちに迫っていた。小沛は徐州の喉元であり、奪われてはならない。

そう考えた呂布は小沛に自ら出向く。一方で陳珪と陳登は、呂布を陥れる計略を使う。

陳父子の計略はみごとですね。単細胞の呂布が騙されるのも無理はありません。

203ページに登場する陳宮と臧覇(ぞうは)。陳宮は吉川三国志では曹操を助けた後、彼にはついていけないと思い、呂布の軍師になっています。

横山三国志では、4巻に登場する陳宮と呂布軍の陳宮とでは顔がかなり違うので、別人という扱いだと思います。
13巻のネタバレ有りレビュー

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