三国志ラボ » コミック1-30巻のあらすじと感想 »

16巻「曹操の智謀」のあらすじと感想

16巻「曹操の智謀」のあらすじと感想

スポンサード リンク

Pocket

暗殺命令

○あらすじ
袁術は死に、彼の甥、袁胤は玉璽を持っているところを曹操の手下に見つかってしまう。

一方、袁術討伐に向かっていた朱霊(しゅれい)と露昭(ろしょう)が許昌に戻る。彼らが5万の兵士を劉備のところに置いてきたことに立腹する曹操だが、劉備の命に従うように命令していただけに仕方ないことだった。

○感想
農業にいそしみ、雷に怯えることで曹操を欺いてきた劉備ですが、今回はその努力が無駄になってしまいます。

劉備に相談せずに動いてしまうとは、ちょっと関羽らしくなかったです。

でも、劉備が曹操に借りた5万の兵を留めおいたことには疑問を感じてしまいます。徐州には軍隊もいるでしょうし、曹操に兵を返さないということはかえって謀反の疑いあり、として曹操に劉備を襲う口実を与えると思うからです。

曹操の兵は返して、徐州で自国の兵を増強すればよかった気がします。

スポンサード リンク


一通の伝書

劉備の使者が河北の袁紹の元を訪れた。弟の袁術を殺しておきながら援助を求める劉備に不快感を表す袁紹。

だが、彼の部下は曹操と決着をつけるべきだと主張し、また鄭玄の手紙も彼の心を動かした。

袁紹は曹操と対決するために10万の兵を動かした。これを聞き、曹操も20万の兵をレイ陽と徐州に向けた。

帝を擁し、権力を増す曹操ですが、まだ北方に強大な敵がいます。袁紹です。彼は名門の一族で、国力もあります。

1通の手紙が大軍を動かし、劉備の危機を救いました。これも劉備が鄭玄に信頼されていたためですから、劉備の人徳が自らを救ったともいえますね。

59ページ、袁術を劉備が倒したのは曹操の命令だったと答えますが、これは劉備にしては珍しく嘘ですね。もちろん戦乱の世ですからこうした計略も不可欠です。

64ページ1コマ目、ウムとうなずく人物はすごい目力です。


くじ引き

曹操は、徐州に遣わした劉岱(りゅうたい)と王忠(おうちゅう)が劉備にまったく戦いを仕掛けていないことを知り、あきれ怒る。

さっそく使者が劉岱たちに戦いをはじめるように言うが、内心戦いたくない二人はいやいやくじ引きでどちらが戦うかを決めるのだった。

劉岱や王忠を見ると、曹操と同じようにあきれてしまいますが、同時にほっとします。私とあまり変わらない小人物だからです(笑)。

できれば戦場に行って死にたくない、ケガをしたくないという気持ちはよくわかります。92ページのコミカルな二人の様子にもそれは表れています。

102ページ、王忠の名ゼリフ「ひーっ」。関羽が目の前に現れれば無理もありません。それでも健気に関羽に戦いを挑むのはえらいです。

スポンサード リンク


張飛の作戦

張飛の名前を聞いて、いよいよ劉岱は陣に閉じこもる。大声で罵倒しても効き目がなく、このままでは張飛も打つ手がない。

何を思ったか、張飛は兵士に酒をふるまい、宴をはじめる。

なにしろ張飛は酒に酔い、呂布に城を奪われてしまった苦い経験があります。そのため、劉備も関羽も心配している様子でした。

今回はどうでしょうか。

166ページ、張飛の名言「おお、大ありよ」。彼らしい単純な行動です。


外交戦略

劉岱と王忠は曹操に、劉備は曹操や朝廷に歯向かう意図などなく、民にも愛されていると報告する。しかし、曹操は役目をまったく果たさなかった二人に怒り、将の地位を取り上げる。

曹操は徐州を攻めようと思うが、孔融(こうゆう)の言に従って、戦いは春まで待つことにする。一方で、張繍と荊州の劉表を外交で手なずける作戦を取る。

曹操が怒るのももっともですね。まともに戦えず、玄徳を褒めるのですから。

ただ、強大な曹操にしても、たびたび戦争をするのは国力を消耗します。外交が成功すれば、まさに戦わずして勝つことができます。

名医吉平

国家の元老である董承は、曹操を倒すための力が集まらないことを苦にしていた。

帝は、頼りにしている董承の体調が思わしくないと聞き、名医の吉平(きっぺい)を遣わす。

だが、吉平の薬を飲んでも董承の調子はよくならない。

董承も大変ですね。天下の曹操を倒すということは並大抵のことではありません。
16巻のネタバレ有りレビュー

Pocket