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24巻のネタバレ有りレビュー

24巻のネタバレ有りレビュー

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張昭は、孔明は有能だというが劉備は惨めにも江夏に敗走したではないか、と言います。しかし、孔明はそれは劉備が仁者だったからであり、かえって寡兵で曹操の大軍を打ち破っている。

局部的な勝敗だけで戦を論じてはいけない。現に高祖(劉邦)はたびたび項羽に負けたが最後には勝ったと反論します。

次に、ある人物が孔明に、大軍の曹操に勝つ方法などあるのかと尋ねます。孔明は、まず曹操軍は百万と号しているが、実際は80万ほどであり、また旧袁紹軍などが多く烏合の衆だと言います。

そして、確かに今の劉備軍はとうてい兵の数で曹操に及ばないが、それでは兵力の豊かな呉が曹操の脅しに屈しているのは、曹操を恐れており卑怯千万だと指摘します。

次の人物は、曹操は逆賊だというが、過去に国を打ち立てた人物もみな逆賊になってしまうと言います。孔明は、曹操は漢王室から禄をもらっていながら、今は漢王室を滅ぼして自分が天下を握ろうとしている。

これが逆賊でなくてなんなのか、と反論します。

そして、「ならばあなたに聞こう。あなたの主君の力が衰えたら曹操のようにたちまち主君孫権をないがしろにするつもりか」という名言が出ます。これには反論できませんね。

ここに入ってきたのが吉川英治の小説では黄蓋(こうがい)です。彼は無益な議論をふっかける人々を一喝し、孔明を孫権のところへ案内します。

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孔明の弁舌

孔明はまず、曹操軍は実際には150万はいるだろう、それをあえて言わなかったのは、そう言うと呉の人々が恐れおののいてしまうからだといいます。もちろん暗に孫権たちを臆病者といって挑発しているのです。

また、戦うべきかを問われて、孫権が父・孫堅や兄・孫策の遺志を継ぐのであれば戦うべきだと答えます。確かに孫策は国を守れと遺言しました。孫堅も曹操に降るなどということは拒絶したでしょう。

そのため、彼らの遺志を継いで呉を発展させようと考えている孫権の心にこの言葉は響いたと思います。

そして、劉備は曹操のような下輩には降らないといって、またも孫権を怒らせます。

つまり、曹操は強大であり、兵力で劣る呉は不利だ。そして呉の将たちは臆病者だ。孫堅や孫策の遺志を無視して曹操に降るなら、小人物の孫権にとってはそれもいいんじゃないか、と突き放したわけです。

怒って席を立った孫権ですが、魯粛のとりなしもあって、再び孔明と話し合います。このとき、すでに孫権の心は開戦に傾いていました。孔明に刺激されたのが聞いたのでしょう。

それでも張昭たちの反対を聞き、いよいよ迷う孫権。そんなとき、彼の母が、外交について迷った時は周瑜に相談なさいと助言します。


周瑜と二喬

周瑜は優れた外見から美周郎と呼ばれた優秀な人物です。彼は降伏したほうがよいと考えていたようですが、そこに孔明が来ます。

孔明は実情を考えれば、降服したほうがよいとしたうえで、降伏せずに曹操軍を追い返す方法があると説きます。これは誰でも聞きたいですね。

その方法とは、二喬と呼ばれる美人姉妹を曹操に献上すること。美人を得た曹操は喜んで帰るというわけです。

これに激怒したのが周瑜。なぜなら、二喬はそれぞれ孫権と自分の妻だったからです。もちろん、孔明はそのことを知っていてあえて言ったに違いありません。

確かに自分の愛妻を曹操が欲しがっていると聞いては、怒らないほうがおかしいです。周瑜は一転、開戦論に傾きます。

66ページ1コマ目、この人物が説くことも現実的で一理あります。

71ページ、人の家で夜中に激論を交わす迷惑な人達(笑)。

85ページ、曹操の三男で詩人の曹植が作った詩ですが、聖徳というのはまさに曹操が帝をないがしろにして強大な国をつくったことを持ち上げているのでしょう。よくいうよ、と言いたくなります。

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開戦を決定

周瑜は自宅に帰り、妻に会います。この人が小喬(しょうきょう)です。周瑜の「曹操ごときのいけにえに出してたまるか」というセリフが印象的です。

孔明は、周瑜に孫権が開戦を迷っているだろうから後押ししたほうがよいと助言します。そのとおり、孫権は迷っていました。

曹操軍の実際は不和や使い物にならない兵が多いといって孫権を安心させますが、孫権の心中まで見透かしている孔明を周瑜は恐れ、殺すことを決意します。

周瑜はわずか千の兵で曹操の食料を焼き討ちさせようと企みますが、孔明はこの策略を見抜きます。

そして、このような無理な作戦を命ずるとは周瑜は陸戦にうとい男だと笑い物になる、と魯粛に告げます。これを聞いた周瑜は怒りますが、この命令は取り消します。

周瑜は玄徳を呼び寄せて殺そうとするのですが、関羽が控えているので手出しができません。酒の誘いも断り、劉備はそそくさと退散します。

一方、これに驚いた孔明は軽率な行動は慎むように劉備に言います。そして、東南の風が吹いた時に帰るので、趙雲に船の準備をするように頼みます。


敵の備え

周瑜たちは、敵の要塞が立派であることに驚きます。荊州の蔡瑁と張允(ちょういん)が作り上げたものです。私は蔡瑁が大嫌いですが、これだけの水塞を作るとはやはり大したものです。

ですが、周瑜たちは水塞を調査し、敵に見つかるやさっさと逃げてしまいました。

曹操の密命を帯びて周瑜に会った蒋琬ですが、彼が来たと聞いて周瑜はすでに彼の意図を見抜いていました。

諸将の集まった群英の会で、周瑜は暗に蒋幹をけん制します。自分が曹操などに降るはずはないというわけです。

その狙いは、このままでは任務を達成できないと蒋幹を焦らせることにあったのだと思います。

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