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30巻のネタバレ有りレビュー

30巻のネタバレ有りレビュー

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いきなり現れた敵兵の前に、周瑜軍は惨敗を喫します。呉は陸戦は苦手なのでそれもあったと思います。つまり孔明は自軍の有利な場所に周瑜を誘い出したわけです。

そして劉備軍の将兵にあざけり笑われ、怒りのあまり周瑜は吐血してしまいます。これも孔明の策でしょう。

曹操は、劉備が荊州の太守に任ぜられ、また孫権の妹と婚姻したことを聞き、驚きのあまり筆を落とします。

呉と劉備が固く結べば、赤壁の大敗で国力が低下した魏にとっては脅威だからです。

しかし、軍師の程昱が献じた策はみごとです。荊州の一部の太守を周瑜と程普に任じるのです。

こうすれば、荊州を巡って呉と劉備を対立させられるというわけです。


劉備の演技

孔明は、劉備は蜀を取ろうと思えば同族の劉璋(りゅうしょう)と争わなければならない、それでは世間は劉備を非難するだろう。かといって荊州を返せば居場所がなくなると言います。

それを聞いてやむなく帰る李粛ですが、途中で周瑜に会います。周瑜は、このまま孫権のところに帰れば、李粛の首すら危ないと警告します。

そして、周瑜はまた策を立てます。それを聞いて李粛はまた玄徳に会います。

李粛は、孫権は劉備の代わりに蜀をとって差し上げると言っている、と伝えます。劉備はこの申し出を受けますが、孔明はこれが周瑜の策だと気づいていました。

そして、周瑜は荊州を通過すると称して荊州を取るつもりだということも。「三十六計」にも、ちょうどこれと同じ計略が紹介されています。

68ページの孔明の名言「周瑜も自分の策のために死期を早めましたな」。孔明にこう言われるとぞっとします。

呉軍は、四方から迫る劉備軍に脅かされていました。このショックで再び周瑜は具合が悪くなります。

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孔明の手紙

そこに来たのが孫瑜(そんゆ。孫権のいとこ)です。孫瑜は軍のことを引き受け、周瑜は休息します。しかしそこに孔明からの手紙が。

手紙には、残念ながら蜀は兵力が守るには足り、周瑜たちではとれないだろう。それよりも大軍を蜀に向ければ、曹操軍が呉を簡単に攻撃できるだろうと指摘してありました。

これは暗に、周瑜の策などお見通しだよ、悪いことは言わないから呉に帰ったほうがいいよ、と言っているわけです。

プライドの高い周瑜にとって、これほどの屈辱はないでしょう。そのせいで周瑜は、大きく吐血してしまいます。

周瑜の名言「人生とは無情だ。天はこの周瑜を地上に生まれさせながら何故(なにゆえ)孔明まで生まれさせたのだ」。彼は優秀な人物だけに、その気持ちがよくわかります。

周瑜は死期が来たことを悟り、孫権のことを頼んで36歳の生涯を閉じました。昔とはいえ若いですね。孔明が策を用いて彼の命を縮めたのです。


龐統再び

孔明が周瑜の葬式から去ろうとすると、一人の男が刃物を持って飛び出してきます。しかし、この男は龐統でした。

このときの魯粛の名ゼリフ「なんだあなたか。少し冗談がすぎまするぞ」。私も同感です。でも龐統はさすがに、孔明の真意を見抜いていました。

孔明は龐統に会うのも呉に来た目的だったのです。孔明は彼に劉備に仕えるように勧め、気が向いた時のために推薦の書状を渡します。

劉備は龐統が来たと聞いて応対しますが、汚い身なりや無作法であることに悪い印象を持ちます。

そこで、地方の県令に任じます。しかし、赴任先で龐統は酒を飲んでばかりいて、仕事をしません。

そのため、張飛と孫乾を彼のもとに派遣して監督させます。張飛が仕事をしないとお白州に引き出すといって、その日は帰ります。

次の日、脇をぽりぽりかきながら起きた張飛が見に行くと、なんと龐統はこれまで溜まっていた訴訟をすべて片付けてしまい、そのさばき方もみごとでした。

これは龐統の有能ぶりをよく伝えるエピソードです。

視察から帰ってきた孔明はこれを聞き、龐統は要職につけないと力を発揮しないでしょうと言います。龐統も孔明の手紙を出せばいいのに、出さないところが憎いです。

劉備がどう対応するかを見て、彼の人物を測ったのかもしれません。

こうして龐統は副軍師に就任し、劉備は竜、鳳の二人を得たわけです。

149ページの張飛、「毎日酒浸りだと申すのか」と怒りますが、自分もあまり変わりません(笑)。

163ページ2コマ目、珍しく困った顔をする孔明。

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馬騰

馬騰を殺すために、曹操は勅命を出して呉を討つように命じます。曹操は危険だと警戒しながらも、馬騰は子の馬休、馬鉄と甥の馬岱(ばたい)を連れて都に向かいます。

馬騰は閲兵式で曹操を殺そうと考えたのです。

馬騰を出迎えたのは、行軍参謀の黄奎(こうけい)という人物です。ですが、黄奎は天子をないがしろにする曹操を恨んでおり、ともに曹操を倒そうと提案します。

やはり策士という点では曹操の方が一枚も二枚も上ですから、馬騰ももう少し計画をねった方がよかったかもしれません。

苗沢は、春香と結婚するために、黄奎の考えていることを探らせたのです。案の定、黄奎は春香に馬騰が曹操を殺す計画を漏らしてしまいます。

これを聞いた苗沢は、曹操にこの計画を伝えます。

そして閲兵式。馬騰たちの前に曹操軍が登場しますが、彼らは一気に攻めてきます。降り注ぐ矢雨。馬騰たちは捕らえられてしまいます。

馬騰の前に現れた曹操は、同じく捕らえられた黄奎を連れてきます。曹操は、苗沢がすべてしゃべったことを明かし、馬騰は大事を囲い者にしゃべったのか、と黄奎に怒ります。

そして馬騰と息子、黄奎一族は処刑されます。

苗沢は、曹操に春香と結婚したいと申し出ますが、曹操は主を売り、姉むこ一族を殺させたこの男を許しませんでした。あわれにも首をはねられる苗沢。

しかし、馬騰の甥である馬岱だけは、都から落ち延びたのでした。

なんとも後味の悪いエピソードですね。まず、私も苗沢のような卑怯な人間は許せません。奴のせいで姉まで死んだわけです。ただ、馬騰のいうように、大事を囲い者にしゃべってしまった黄奎もいけません。はっきりいって腐れ儒者です。

馬岱はなんとか都を逃げ出すことができました。彼は今後、劉備の部下として活躍することになります。

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