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54巻「陳倉城攻略」のあらすじと感想

54巻「陳倉城攻略」のあらすじと感想

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岩と火

○あらすじ
費ヨウは、蜀兵と少し戦ってはすぐに逃げる。示し合わせた蜀軍後方の姜維が、食糧に火をつけることになっているからだ。

果たして、火が上がった。費ヨウは引き返して蜀軍を攻撃し始める。

○感想
ああ、鶴がかかればよかったのに。


蜀の欠陥

魏が負けたことに騒然となっていたが、司馬懿だけは敵の弱点を見抜いていた。それは食糧だ。

街亭も陳倉もとれないとなると、蜀は輸送路を確保するのが大変になる。司馬懿は、帝からの言葉ということにして、曹真に敵の糧道を断つように助言する。

まさに大軍の蜀にとって、食料確保が最大の問題といえます。それだけに街亭の戦いの敗北は大きかったです。

53ページ、がっかりする曹真。彼の気持ちはよくわかります。

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裏の裏

魏が大量の食糧を運んでくるという情報が入った。孔明は輸送隊の大将の名前を聞いて、これは策だと見ぬく。

孔明のことですから、そうでなくても話がうますぎるとは思ったでしょう。


火の海

魏の食糧が置いてあるところに向かった馬岱軍が、風上から食糧(実は火薬)に火をつける。これを見た孫礼があわてて飛んでくるが、そこに馬忠、張嶷、馬岱たちが襲いかかる。

ここまでやられては、曹真が自信をなくすのも無理はありません。孔明久しぶりの勝利です。


兵法の極意

大勝に湧く蜀軍だが、この機に孔明は撤退することを考えていた。曹真は警戒していよいよ守りを固め、そこに援軍が来るとなれば、持久戦になる。

それでは遠征軍の蜀軍が食料補給で不利だからだ。

無理をせず、さっと引き揚げる。特に勝っているときにこれを行うのは並大抵のことではありません。

例えば日本のバブル景気の時、世の中は好況に浮かれて、不動産や株への財テクが大流行でした。

しかしその後、バブルが弾けて地価も株価も暴落、銀行は大量の不良債権を抱え、失われた90年代となりました。勝っているときにそこでやめて、引き揚げるというのは、古の中国でも、現代の日本でも難しいというわけです。それができた孔明はやはり名軍師です。

それだけに107ページの曹真の気持ちもよくわかるのです。


王双を討つ

魏延も撤退を命じられ、その方法を孔明から教わる。魏の王双は、敵が退却していると聞いて、追撃をはじめる。

しかし、後方の自陣から火が出た。

王双が猪武者だと見ぬいての孔明の策でしょう。

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孫権即位

呉の孫権は、魏と蜀が争っている間にも、着々と国力をつけていた。そして西暦229年、孫権は皇帝を名乗り、蜀に使いを送る。

魏も蜀も皇帝がいるなら、自分もと思うのは当然です。


陳倉落城

陳倉を守る郝昭が病気だと知った孔明は、姜維と魏延に5千の兵を与え、陳倉を取るように命じる。だが、陳倉の守りの堅さを知る二人は疑問に思う。

読んでいる私もだまされました。孔明の知謀にはまったく恐れ入ります。


総兵の印

孔明は斜谷を進み、祁山に出た。3度目の祁山である。また、呉は大軍で魏に攻め入ろうとする動きを見せる。

曹叡は司馬懿を呼び、大都督に命じようとするが彼は受けない。

さすが仲達、これまで讒言(ざんげん)をされたり、重臣のねたみを買っていたりしますから、かなり慎重です。

メンツにこだわらず、魏を守るためにすすんで総兵の印を渡した曹真は偉いです。
54巻のネタバレ有りレビュー

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