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55巻「祁山夏の陣」のあらすじと感想

55巻「祁山夏の陣」のあらすじと感想

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決戦前夜

○あらすじ
司馬懿は武都と陰平(いんぺい)に向かった使者からは連絡がないことから、諸葛孔明はビ城に攻めると見せかけて武都などを狙っている事を知る。

○感想
さすがの仲達も出しぬかれました。


再度の挑戦

司馬懿は、孔明は武都などの人民を安堵させるために、そちらに向かっていると読む。そして、張郃と戴陵(たいりょう)に敵の本陣がある祁山の裏に回らせ、司馬懿は正面から攻めかかるようにする。


陣払い

成都から勅使が届き、孔明は丞相に復帰する。だが、司馬懿が守りを固めているので、孔明もなすすべがない。

そこで彼は、陣払いをすることにする。

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蜀呉関ヶ原

30里ごとに陣を下げていく蜀軍。司馬懿はあくまで静観するが、張郃は強く出撃を希望し、司馬懿もこれを許す。

一気に陣を引き払うのでなく、じわじわと撤退していくところがさすがです。


侵攻問答

病気が癒えた曹真は、曹叡に孔明が病気である今こそ、蜀を討つべきだと進言する。

劉曄(りゅうよう)も帝に問われ、同じ考えを述べるが。

今回は地味な話ですが、とても参考になります。


魏進軍

呉の諜報活動から戻った司馬懿は、自分も蜀侵攻に賛成する。こうして、総勢40万、曹真を大都督に、司馬懿を副都督に、軍師を劉曄にした大軍が蜀に向かった。

やはり大国の魏は、兵力が違います。王平と張嶷は、それぞれたった1000の兵で敵を食い止めるように言われて驚きます。

そりゃそうです。敵は大軍ですから。自分たちに落ち度があってそうおっしゃるのであれば、自分たちだけの首をとってくれれば兵は助かります、と王平が言います。

これは身を捨てても国と兵のことを考えた素晴らしい発言です。私は王平を高く買っています。彼は地味ですが、街亭では馬謖を諌め、また祁山でも張郃と司馬懿の間で戦うという決死の戦いに志願していました。

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長雨

孔明は、魏が利用できないように、陳倉城を完全に破壊していた。司馬懿は天文を見るに大雨が降りそうだと考え、魏軍は深入りせずに陣を張る。

天気予報がぴたりと当たりました。これでは兵士たちの士気が下がるのも無理はありません。


曹真たちは追撃に備えて、やはり多くの伏兵を配置していた。しかしあまりに蜀軍は動かなすぎる。

敵に何か策があるのではと考えた司馬懿は、蜀が祁山を取ろうとしている事に気づいた。

今回、孔明はなぜ長安への道はいくつもあるのに、祁山(きざん)を狙うのかが明らかになります。第一に、隴西(ろうせい)から長安、洛陽に行くためには必ず魏軍がここを通るからです。

第二に、前に渭水、後ろに斜谷(やこく)があり、天然の要害であるという理由でした。なるほど。

隴西とは天水のあたりです。ここは孔明がせっかくとったのですが、魏に奪い返されてしまいました。ここの将兵を、祁山からなら攻めやすいということだと思います。

また、兵力で劣る蜀にとって、地の利を占めることは勝つために必要です。孔明の遠慮深謀には感服します。
55巻のネタバレ有りレビュー

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