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60巻「蜀漢その後」のあらすじと感想

60巻「蜀漢その後」のあらすじと感想

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楊儀の死

○あらすじ
楊儀は、蒋琬(しょうえん)が丞相に任命されたことに不満を募らせていた。自分のほうが功績があるというのだ。

○感想
まさに、孔明という大黒柱がなくなってしまい、つまらぬいさかいが増えてしまいました。


権力争い

孔明が死んで怖いものがなくなった魏王・曹叡は、人民を動員して豪華絢爛な宮殿を作らせる。彼のぜいたくを諌めた忠臣はみな首をはねられた。

どうしてか、権力者は調子にのると立派な建物を作らせますね。これは民から徴収した税金で作られているのです。諌める人を誅殺するのも権力が腐っている証です。


政変

曹爽の一族が狩りに出かけた隙に、司馬懿と息子たちは旧臣と兵を挙げる。皇帝の母はこれは帝をないがしろにする曹爽から権力をとりあげる世直しだと言われ、許す。

司馬懿の芝居にてっきり騙されてしまった曹爽です。やはり叩き上げでないので甘いですね。

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出兵

姜維は、司馬懿を討ちたいという夏侯覇の降伏を容れ、劉禅に北伐を願い出る。夏侯覇がいれば魏の地理がわかるので、孔明の時よりも有利に戦えるという考えだ。

確かに、費禕の言うように国力充実を待っていれば、いつまで経っても魏を討てなかったでしょう。


水涸れ

魏では郭淮が出陣した。郭淮は、李キンの守る城を見て、弱点を発見する。

うーん、城は姜維が場所を選んで建てさせたと思うのですが、孔明の見込んだ男であっても、やはり師にはとうてい及びませんでした。ただ、姜維も自分が及ばないことはよく知っていたようです。


牛頭山

敵の背後を回り、長安を攻めようとした姜維たち。だが、敵もその動きに気づき、牛頭山に来ていた。

よい作戦でしたが、敵に見切られてしまいました。


姜維一人

蜀を支える費禕が、魏の降将に刺されて死亡した。今や蜀を支えるのは姜維一人となってしまったのだ。

費禕の死は大きかったですね。内政は彼ががんばっていたでしょうから。劉備の遺志を継いで孤軍奮闘する姜維の姿が孔明に重なります。

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不落剣閣

断崖絶壁のそびえたつ剣閣で、姜維たちは魏軍をみごとに防ぐ。

圧倒的に戦力的に不利で、愚かな君主からは援軍も来ない。その中で戦い続ける姜維たちには崇高さを感じます。


道を作る

鄧艾軍は、決死の行軍を続けていた。崖を登り、橋をかけ、断崖に穴を開けて桟道をつくる。

こうした努力が実り、蜀の江油城を落とした。

劉備たちが多くの将兵の犠牲によって苦労した城が、いとも簡単に落とされていきます。「国破れて山河あり、城春にして草木深し」という杜甫(とほ)の詩を口ずさまずにはいられません。この世のはかなさを思います。


劉シン憤死

劉禅はもはや蜀は魏には勝てぬと考え、降伏を決める。だが、彼の五男・劉シンは、先帝や孔明、関羽、張飛たち、そして多くの将兵が犠牲となってつくったこの国を一日にして滅ぼしてよいのか。

最後まで戦うべきだと主張する。しかし、劉禅は聞かない。

劉シンたちは立派でした。


蜀滅亡

剣閣に立てこもった姜維たち蜀の精鋭は、さすがに魏軍をよく守っていた。しかし、そこに劉禅からの使者が来る。

60巻にも及んだ三国志がここに幕を閉じます。黄巾の乱で苦しむ民の姿を見て兵を挙げた劉備。乱世の奸雄として短い間に中国の3分の2を手中に収めた曹操。

劉備の遺志を継ぎ、蜀の天下統一に命を賭けた諸葛亮。

群雄割拠の広大な地を舞台に、多くの人物が繰り広げた壮大なドラマでした。

そしてその終わりは、蜀のために戦い続けた姜維たちにとってとても悲しいものでした。これが私にとっても無念でなりません。

姜維たちは最後まであきらめずに、よく戦い抜きました。
60巻のネタバレ有りレビュー

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