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50巻のネタバレ有りレビュー

50巻のネタバレ有りレビュー

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魏延は孔明に、5千の兵を貸してくれるように頼んでいます。このとき、吉川英治版三国志では、魏延はその兵で子午谷(しごこく)を通り、長安を一気に攻めることを進言しています。

しかし、孔明は慎重な人間なので、これを許しませんでした。これについては評価が分かれています。確かに、司馬懿が官職を解かれているときなら、魏延の作戦は成功したかもしれません。

そうすると、長安を一気に取れます。そこに孔明軍も入れば、次は洛陽などを攻略する足がかりとなったでしょう。実際、孔明が魏延の策を退けたので、魏延は以後ずっと、「孔明は臆病者だ」となじっていたそうです。

このあたりは、反骨心があって裏切り者という扱いの三国志演義での魏延のキャラクターの原型がうかがえます。

孔明が魏延の案を退けた理由は、第一に子午谷ルートの地理がよくわかっていなかったため、孔明が慎重になったからです。第二に、ここは史記で劉封(高祖)が長安を攻略するのに使われたルートなので、すでに敵が危険に備えている可能性があったからです。

孔明はどの戦でも、敗北した時にもその傷を最小限に抑えるような、慎重な戦略をとっています。そのため、彼の性格には魏延の策は合わなかったと思います。

また、もし魏延の策が失敗すれば、魏延が命を落としたでしょう。彼の武勇は人材に乏しい蜀にとって貴重でしたから、そのリスクを考えると危険過ぎる、と孔明は判断したのだと思います。

もちろん、魏延の策が成功すれば、もっと早く蜀軍は中原に向けて侵攻でき、天下統一を果たせたかもしれません。

しかし、諸葛孔明とて神ではありません。彼が慎重な戦法を貫いたからこそ、蜀は天下統一はできませんでしたが、圧倒的に強大な魏に対して互角な戦いを展開できたのではないでしょうか。

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夏侯楙

さて、今回は孔明は正攻法で魏軍に戦を挑みました。これは孔明といえば奇策を使うと考えていた魏の裏をかく事にもなりました。

8万の兵を連れて参戦した韓徳(かんとく)の親子は、趙雲の前に次々と戦死します。そこで夏侯楙自ら出撃しますが、あえなく敗走します。

次の戦い。趙雲は敵に誘い込まれて、ついに囲まれてしまいます。

張苞は、孔明に趙雲を補佐するように後詰を頼まれていたのです。さすが孔明、趙雲が若者に負けじと奮戦しすぎることを予期していたわけです。

それにしても張苞達は敵将の生首をぶらさげているわけですが、この頃の戦争はすごいですね。日本の戦国時代でも武将がいくつも生首を腰につけていたそうです。かなり重いはずです。

趙雲は、活躍する若者たちを見て、時代が変わったと感じます。その趙雲の名言「いつの間にか若者も立派に育っていた。関羽も張飛も地下で満足しているだろう」

こうして趙雲たちも追撃に加わり、夏侯楙は南安に退却します。しかし南安城はなかなか堅固です。


安定の落城

孔明は、安定城を守る崔諒(さいりょう)に手紙を出します。夏侯楙からの手紙で、南安を救援に来いというものですが、もちろん偽手紙です。

一方、南安では火を燃やして城壁を焼き落とすと噂を広めますが、これも嘘です。そして兵が柴草に火をつけます。

これをみて、崔諒に南安が危ないと思わせるのが狙いでした。さすが孔明の智略です。

崔諒は待ち構えていた蜀軍に攻撃され、安定に逃げ戻りますが、そこはすでに魏延に奪われていました。

崔諒は楊陵を説得するため、単身南安に行きます。そして、楊陵と相談し、孔明を殺す策を考えました。

「夏侯楙を生け捕りにしたいが警備が厳しいのでできない。内応して城門を開けるので、孔明自ら城内に攻め込んで夏侯楙を生け捕りにして欲しい」というわけです。

それを聞き孔明は、それでは関興と張苞、それに100名の崔諒の部下をつけてやると言い、崔諒もしぶしぶ承知します。

このとき、崔諒の部下はすでに孔明に説得され、恩賞を約束されて蜀に協力するように決心していました。関興たちは、この部下たちを監視する役目もあったと思います。

そうとは知らない崔諒は、関興たちと南安城に行き、楊陵が城門を開けます。すると、張苞が崔諒を突き殺します。そして、崔諒の元部下が城内になだれこんではあちこちに火をつけます。

このとき、夏侯楙や部下は、これは孔明をおびき寄せるための罠だと思っていますので、放置しています。

気づいた時には魏延たちも場内に入り、夏侯楙は城外に逃げ出します。しかしそこにも王平の部隊が。王平は夏侯楙を生け捕りにします。

つまり孔明は、敵の策略に乗ったふりをして城門を開けさせたわけです。そして邪魔な崔諒と楊陵を殺し、夏侯楙たちが無警戒な間に城内を制圧したというわけです。

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孔明、裏をかかれる

姜維は包囲されている南安から使者が来られたのはおかしいと思い、逆にほぼ空となった天水に入ろうとする蜀軍をたたくように進言します。

そして、そうとは知らずに趙雲軍がこの城を訪れると、城兵はしっかりと残っており、伏兵に挟撃されてしまいます。

趙雲の敗北に驚いた孔明は、姜維が自分の策を見ぬいたことを知ります。

孔明は、天水を城攻めさせます。しかし敵は強く、一時退却します。なんとそこに敵の夜襲が。姜維の策で、城内の兵を減らし、城外に伏兵としていたのです。

さすがの孔明も急いで脱出し、姜維の才能を認めます。


夏侯楙を使う

孔明は、冀城に魏延を向かわせ、姜維が来たら城に入らせるように命じます。趙雲には、上ケイを攻めさせます。また、夏侯楙には姜維が、「自分が降伏するので夏侯楙を助けてほしい」と言ってきたと伝えます。

そして、夏侯楙は自分の命ほしさに、姜維を降服させに向かいます。この男、夏侯淵の息子であり、帝の一族なのに情けないですね。まあ貴族ならしかたないですか。

その途中、夏侯楙は冀県の民衆に会い、姜維がすでに降服したと聞かされます。そのため、夏侯楙はしかたなく天水に向かいます。

天水の太守、馬遵(ばじゅん)たちは姜維が降服したと聞き、にわかには信じられません。その夜、天水に蜀軍が押し寄せ、暗闇の中、姿を見せたのは姜維でした。

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