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55巻のネタバレ有りレビュー

55巻のネタバレ有りレビュー

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孫礼と郭淮(かくわい)を武都と陰平の救援に向かわせる司馬懿。しかし、その途中には孔明が待ち受けていました。すでに2つの郡は蜀の手に落ちたというのです。

しかし孫礼たちは孔明に襲いかかり、張苞と関興が迎え撃ちます。姜維と王平軍も加わり、敵は敗走します。

ただ、このとき張苞が落馬し、大怪我を負ってしまいます。

再び兵を挙げた司馬懿ですが、彼の考えは孔明に読まれていました。祁山の裏に回った張郃たちは孔明の伏兵に遭い、落石などで攻撃されてしまいます。

これに懲りた司馬懿は、陣に閉じこもって打って出なくなります。


陣払い

蜀が陣払いを始めたと聞いて、張郃は追撃することを進言します。しかし敵に計があるとみて、司馬懿はあくまで慎重です。

司馬懿がついに動き出しました。孔明は諸将を集め、これが蜀と魏との決戦になると伝えます。

先陣の張郃とあとから来る司馬懿との間で戦うという役目を王平が引き受けます。その王平の名言「成功するかどうかなど考えておりませぬ。(中略)命を投げ出し国に報いる覚悟でございます」。素晴らしい武将です。

彼は街亭の戦いでも、冷静な判断をしていました。

張翼も危険な任務に志願しました。69ページの二人の「ではこれでお別れいたします」という言葉は、まさに死地に赴く覚悟を感じ、私は感銘を受けます。

やっと蜀軍に追いついた張郃ですが、その前には呉班、呉懿、馬忠、張嶷軍が立ちふさがります。しかしじりじりと後退する呉班たち。

そこに、関興の伏兵が横から敵を突きます。それを合図に呉班たちも後退を止め、死を覚悟で張郃に当たります。

さらに、王平と張翼が張郃の後ろに攻め入ります。囲まれた張郃もさすがに苦戦。そこに後ろから司馬懿の部隊が現れます。

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孔明の知恵袋

一方、姜維と廖化は、孔明からもらった袋を開けます。そこには、敵の本陣を突けとありました。本陣を取れば、長安までの陣は簡単に落とせます。

本陣を取れば、司馬懿と張郃を前後から挟み撃ちに出来ます。長安への道が閉ざされますから、司馬懿は本陣に向けて引き返すでしょう。そうなれば呉懿、呉班などの軍、さらに関興の軍が背を向けた司馬懿軍を叩けます。

また、姜維と廖化は陣内で守れますから、たとえ兵が多くなくとも防御力は高いです。

94ページ、敵が引き返したのを見た張翼。死を覚悟とはいえ、とてもうれしかったでしょう。

こうして大きな戦いが終わりました。残念ながら司馬懿は本陣に入ってしまい、姜維たちが落とすことはできませんでした。両軍に大きな犠牲が出ましたが、魏のほうが損害が大きかったそうです。

姜維たちが本陣を占拠し、前後から司馬懿たちを攻撃できれば、ここで司馬懿を倒し、一気に長安を攻略できたでしょう。実に惜しかったです。

司馬懿は守りを固めて動かなくなります。一方、張苞が死んだと聞いた孔明は、心痛と疲労があったせいでしょう、血を吐いてしまいます。

そこでやむなく、孔明は全軍を漢中に撤退させました。

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機密保持

劉曄は、帝の側近から蜀に侵攻すると帝がおっしゃっていたが本当か、と尋ねられ、侵攻などしないと答えます。

いぶかる側近たち。そしてそれを聞いた帝もおかしいと感じます。

しかし劉曄は、「戦はいつわりの道にございます。事を起こすまでひたすらに隠しておくものにございます」と答え、帝が軽々しく側近に戦をすることを話してしまったことを諌めたのでした。

劉曄の言うとおりです。攻めることやその時期が漏れてしまっては、敵が対策をしてしまいます。ただ、それを聞いて素直によい勉強をさせてもらったと答えるあたり、やはり曹叡はただものでないと感じます。

王平と張嶷に、孔明は天文観測から大雨が降ることを伝え、安心して出兵するように言います。私は星占いは信じていませんので、孔明は観天望気をしたのだと解釈しています。例えば空を見て雲の様子を見たり、遠くの音がよく聞こえるから雨になると予想するような方法です。

観天望気には立派に科学的根拠のあるものも多く、またその地方特有の気象の変化もとらえることができます。当たる確率は高いといわれています。

あるいは、孔明は赤壁の時と同じように、この日は雨の特異日というようなデータもとっていたと思います。

予想通り大雨が降り、1カ月も続きました。しかたなく曹叡は、全軍撤退の命令を出します。


魏延たちが命に背く

曹真も劉曄も大雨は予測できず、また孔明が祁山に向かったこともわかりませんでした。司馬懿さえいなければ、と思ってしまいます。まあ、彼がいるから三国志が面白いのですが。

それに天才軍師の孔明に対して、司馬懿は秀才です。司馬懿の手堅さや処世術には学ぶものが多いです。

孔明は斜谷と箕谷の二手から祁山に進軍します。司馬懿はようやく祁山をとるという蜀の狙いがわかりますが、曹真は信じません。

そこで、自分が箕谷へ、曹真が斜谷を進むという賭けをします。10日のうちに蜀軍が現れなかったら負けとなり、司馬懿は女装をするというのです。司馬懿の女装、ぜひ見たかったです。意外にきれいだったりして。

曹真もこの賭けは面白いと思い、自分は魏帝から拝領した馬などを与えると約束。出撃します。

一方、魏延と陳式などの2万が箕谷を進んでいました。孔明は伏兵を恐れて、進撃をやめるように命じますが、魏延たちは聞きません。

そして、陳式の5千の軍は司馬懿の軍に8割がたやられてしまいますが、魏延の援軍でなんとか助かりました。

169ページ、蚊などの虫に悩まされる兵士。大雨が降ったので繁殖したのでしょう。おまけに、火をたくのは敵に目立つからでしょう、禁止されています。文句を言いたくなる気持ちはわかります。

ただ、この文句を咎められたこの兵士は処刑されてしまいます。スケープゴート(いけにえ)にされた感は否めませんが、一罰百戒で軍律を引き締めるのは常套手段です。

孔明は、祁山の左に馬岱と王平を向かわせます。昼は休んで夜に進軍するという隠密行動です。

祁山の右にも馬忠と張翼を向かわせます。

さて、曹真の軍は蜀の少数の兵がいるのを見つけ、秦良(しんりょう)が攻撃します。しかしそこには関興、廖化、呉班などの伏兵がおり、秦良は殺されてしまいます。魏兵は降服し、彼らの鎧を蜀兵が着ます。これは面白くなって来ました。

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